春の陽気に包まれ桜祭り【山陽小野田】
山陽小野田市の桜の名所、竜王山公園で7日、若山公園で6日、桜祭りが開かれた。両日ともに春の陽気に包まれ、ステージイベントや飲食バザーに大勢の花見客が繰り出して、桜とともに笑顔も満開となった。 【竜王山公園】約1万本の桜が山全体を彩る中、山頂の公園を会場に、にぎやかに開かれた。同公園協賛会(大本軍会長)主催。 特設ステージが設けられ、本山小6年生による演舞「NANBA」で祭りが開演。負けじと赤崎小6年生も「よさこいソーラン」を踊った。須恵保育園、さくら保育園の子どもたちは演舞やダンス、美栄の会は舞踊「山陽小野田音頭」を発表した。 ジュニアカラオケフェスタでは小・中学生6人が「マツケンサンバ」「スタートライン-新しい風」などを熱唱。西川倫斗(みちと)君(本山小6年)は沿線の風景を盛り込んだ「小野田線」を歌い上げた。勇壮な竜王太鼓の演奏もあった。 式典では大本会長が「自慢の桜の名所をもり立てていこう」と呼び掛けた。先着300人に桜餅が配られ、時折、風で花びらが舞う自然豊かな古里の山で来場者は花も団子も楽しんだ。 【若山公園】同実行委員会(村長巧会長)が主催。小野田セメント(現太平洋セメント)の創設者・笠井順八の私庭を整備して造られた同公園には約300本の桜が植えられている。 式典では村長会長が「この公園は100年以上前の1920(大正9)年に整備された県内でも歴史ある公園。祭りに合わせるように桜も満開となり、きょうは一日、イベントを楽しんで」とあいさつした。 忠魂碑前で行われた餅まき、菓子まきには大歓声が上がった。「こっちに投げて!」の声も交錯。子どもたちは餅よりお菓子の方に夢中になっていた。餅まき初体験という外国人の姿もあった。 ステージ部門はマイルストーンによるバンド演奏で開演。カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」などの軽快なメロディーが流れた。フラダンス、大正琴、ヒップホップダンスなどのパフォーマンスも盛り上がった。 花見客は焼き鳥やまんじゅう、パフェなどでおなかを満足させた。無料の綿菓子コーナーには長蛇の列ができた。