渡辺翔太、起用理由は「大人の役も高校生役も二役できる」ドラマPが語る渡辺の魅力&撮影のこだわり<先生さようなら>
Snow Man・渡辺翔太主演のドラマ「先生さようなら」(毎週月曜夜0:59-1:29、日本テレビほか/TVer・Huluにて配信)。本作は、渡辺演じる主人公・田邑拓郎の、高校生時代に恋に落ちた国語教師・内藤由美子(北香那)との過去と、高校の教師になった田邑に恋心を抱く生徒・城嶋弥生(林芽亜里)との現在を描く。それぞれの恋が重なり合う、明るくも切ない学園ラブストーリー。このたび、WEBザテレビジョンでは、本作のプロデューサー・久保田充氏にインタビューを実施し、2回にわたって紹介。前編は、渡辺の起用理由や、撮影の裏話などを聞いた。 【写真】「高校生にしか見えません」高校生役の渡辺翔太と、教師役の北香那 ■放送開始から反響続々!シンドラ初の快挙も ――現在第7話まで放送されましたが、放送を開始してからの反響はどう感じていらっしゃいますか。 翔太さんの高校生役を皆さんが受け入れてくださって、翔太さんの魅力満開でドラマを作って良かったと感じています。翔太さんは、高校生役をやると知った時は随分不安がっていましたが、翔太さんならではのピュアさが、高校生役としてそのまま乗り移って出ていると思いますし、由美子先生との恋愛が本気に見えるのがすごく良かったと思います。先生役では、きっとリアルに先生になってもいい先生になるんだろうなと感じるような眼差しのあたたかさが出ていると思います。 TVerの方でも、シンドラ枠のドラマで初めて第1話が一週間で100万回再生超え(118万回再生)を達成できてたくさんの方に見ていただいてうれしいです。 ■渡辺の起用理由は「大人の役も高校生役も二役できる」 ――あらためて本作を制作した経緯や渡辺さんの起用理由について教えてください。 作品を決定するところからスタートしました。八寿子さんの「先生さようなら」と、高校時代を描いた「ハイライト」という二つの漫画で、輪廻のような、二つの恋愛のドラマを一人がやっていたら面白いなと考えたところから企画を立ち上げてお願いをしました。 その中で、シンドラにふさわしく大人の役も高校生役も二役できるのは誰だろうと考えていく中で、翔太さんが合っていると思いオファーをしました。その時は30歳(※現在は31歳)なのに制服を着れば十分高校生に見えるだろうと思ったところが一番大きかったです。本人にそれを伝えても最初は信じてくれなかったんですけど、衣装合わせで制服を着て前髪を下ろした瞬間に、「もう高校生にしか見えません」とスタッフみんな言いました。 過去パートは、序盤は高校生、中盤以降は大学生から社会人一年目ぐらいまでを描くのですが、大学生らしさや、まだ初々しい社会人一年生らしさみたいなところもとても見事に演じていると思います。 ■「二つの恋愛ドラマをきちんと描く」を意識した作品づくり ――過去パートと現代パートが交錯するように描かれていて、その切り替えがとても自然な印象を受けました。 このドラマでは、「二つの恋愛ドラマをきちんと描く」というのを主軸として企画を立ち上げたので、とにかくそこを意識して、過去と現代が切り替わったのが視聴者に分かりやすいカットで始めるなどはこだわっています。過去のシーンを回想にしたくないという思いもあります。視聴者が迷わないかは不安ではありましたが、すんなり受け入れてもらえた印象でホッとしました。どちらの恋愛ドラマも楽しんで見てくださっていて、2倍お得な恋愛ドラマになったんじゃないかなと思います。 ――渡辺さんとは、演技プランについて何かお話しされましたか? 高校生パートの時はたくさん話しましたが、大学生パートからは随分現場に慣れてこられて、北さん演じる由美子先生とのキャッチボールがうまくいくようになったので、基本はお任せしました。うまくコミュニケーションを取りながら、お芝居を二人で組み立てている感じでした。 ――撮影の序盤、まだ関係値ができてない中で、渡辺さんと北さんが一緒に演技するというのは、どういった雰囲気でしたか? 最初の頃は、翔太さんは人見知りをしていたと思います。北さんは、コミュニケーション能力が高く、よくお話をされる方なんですけど、それでも最初は遠くにいる印象でした。撮影が進んでいく中で、二人もだんだんコミュニケーションをとるようになった感じがありました。 ■胸キュンシーンも全力で ――渡辺さんがおっしゃるには、胸キュンするようなシーンの演技が心配で照れてしまいそうだということでしたが、現場ではどんな様子ですか? とにかく全力でやっています。カットがかかった後は、きっと照れているのかもしれないですが、そんな姿は見せずに全力でやってます。第7話の最後には、一番のシーンが出てきていたと思います。 ――生徒役の皆さんと渡辺さんはどのように交流されていますか? 第8話では、夏休みに入る直前に美術部みんなでスイカを食べるシーンがあって。リハーサルをしていたら、翔太さんが「俺もそっち側に行きたいな」と言って、みんなでスイカを食べていました。美術部員とはずいぶん仲良くなって、シーンの中でスイカを食べたりしているので、盛り上がれる関係になっていると思います。 ■衣装のこだわりは「どの時代か分かるように」 ――先程衣装のお話もありました。渡辺さんは高校生、大学生、先生、といろいろな衣装を着用していますが、衣装のこだわりについても教えてください。 ちょっと大人っぽい服を着ていると、31歳の魅力が出てきてしまうので、なるべく子供っぽい服を着せようと意識しました。高校時代はほとんど制服で、大学生になったらほとんどパーカー、社会人になってからメガネをかけ出した…というように、視聴者に今がどの時代なのか分かるようにしたいなと思って衣装を選んでいます。美術部のエプロン姿が一番よく出てくると思うのですが、そのエプロンは本編でも描かれる「秘密のアイテム」なので楽しみにしていてください。 ――アイテムに関しては、作中に出てくる名簿の中にSnow Manのメンバーの名前が散りばめられていることなどがSNSで話題になっていましたが、小道具のこだわりについても教えてください。 助監督が細かいところまで意識して小道具を作ってくれて、その一つとして名簿の中に名前を仕込んでくれました。今後もいろんなところにスタッフのこだわりが隠れていると思います。 ◆取材・文=水沢あすみ