今季リーグ戦5点目で勝利に貢献

デュッセルドルフに2024年リーグ戦初勝利をもたらした田中 photo/Getty Images

ドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフは25日、リーグ第23節でハンザ・ロストックと対戦し、2-0で勝利を収めた。そして、この一戦で違いを見せつけたのがMF田中碧だ。 立ち上がりにあわや失点という場面もあったが、オフサイドの判定でなんとか耐え抜くと、16分に幸先よく先制に成功したデュッセルドルフ。勢いそのままに、直後の18分にもチャンスが訪れる。 右サイドの高い位置で得たスローインから徐々に中央へパスを回していき、ボールはペナルティアーク手前にいた田中のもとへ。田中は左足でトラップし、左側から相手が寄せに来ていると見ると、すぐさま逆足に持ち替えて右足を振り抜く。田中の狙い澄ましたミドルシュートがゴール右に吸い込まれた。 デュッセルドルフはその後、追加点こそ奪えなかったものの、しっかりと相手の攻撃をシャットアウト。ウィンターブレイクが明けてから調子を落としていたが、ようやく2024年リーグ戦初勝利を手にしたのだ。 抜群の攻撃センスで今季リーグ戦5点目をゲットし、勝利に貢献した田中。89分にピッチを退いたが、中盤の選手ながら両チーム最多となる4本ものシュートを放ったり、スタメンの選手としては両チーム最高となるパス成功率92％を記録したり、ゴール以外にも存在感を発揮していた。こういった活躍もあり、データサイト『WhoScored.com』ではこの試合のMOMにも選ばれている。 なかなか勝ち点を積み上げられない期間が続いたが、3位につけるハンブルガーSVとの勝ち点差は5ポイント。現在7位のデュッセルドルフも、まだまだ昇格は射程圏内だ。田中はこの調子で再びチームを軌道に乗せることができるのか。