主将・林咲希「パリ五輪で世界一」 経験豊富な「走り勝つシューター軍団」で東京「銀」に続く快進撃を/バスケ
日本バスケットボール協会は25日、パリ五輪の5人制女子代表選手12人を発表した。全員が五輪出場経験者で、馬瓜エブリン(29)=デンソー=とステファニー(25)=サラゴサ=は姉妹で選出された。2021年東京五輪3人制代表の馬瓜スと山本麻衣(24)=トヨタ自動車=は、両種目で五輪に出場する初のケースとなる。「走り勝つシューター軍団」は機動力とシュート力で東京五輪の銀を上回る金メダル獲得を目指す。 最年長は36歳で2016年リオデジャネイロ五輪主将の吉田亜沙美。高田真希が東京五輪で記録した歴代最年長記録(31歳)を大幅に更新した。現在34歳の高田や、31歳で東京五輪のアシスト王、町田瑠唯ら経験豊富なメンバーがそろった。 「日本の強みを最大化するため、あらゆる状況を想定して選考した」と恩塚亨監督が説明した。 平均身長は173・6センチと低いが、「走り勝つシューター軍団」のコンセプト通り、機動力とシュート力を追い求めた。 司令塔(PG)は3人だが、本来PGで3点シュートが得意な山本や本橋菜子を点取り屋のSGとして登録。抜群のシュート力を誇る主将の林咲希らとともに女子代表の代名詞となった、長距離シュートで得点の量産を狙う。 「パリ五輪で世界一になることを目指し、ここまでたくさんのメンバーといろんな経験をしてきた」と林。世界ランキング9位の日本は1次リーグC組で、東京五輪金メダルの同1位・米国、同19位ドイツ、同6位ベルギーと対戦する。 「どんな相手にも足を止めることなく、日本らしいバスケットで世界と戦えるよう、残りの期間もトレーニングを積んでいく」。悲願の金メダル獲得へ、日本の主将が力を込めた。