今年のバレンタイン〝花束〟で〝好き〟届けよう 商戦本格化
若者が花贈る習慣を
14日のバレンタインデーに花を贈る「フラワーバレンタイン」商戦が本格化している。生花店チェーンなどでは、人気のバラを単品でまとめた花束や、カジュアルなピンク色のチューリップ、スイートピーも提案。世代や性別を問わず大切な人に花を贈ってもらう機会としてPRする。 日比谷花壇は、ピンクバレンタインフェアを展開する。ピンク色のバラやチューリップを単品で6本束ねたハーフダズンブーケがお薦めだ。「1種類の花でシンプルにまとめると、むしろ特別感が出る」(広報室)とみる。24歳以下向けにLINEの友だち登録で割引するサービスを打ち出し、若年層への花贈りの浸透も狙う。 生花店ネットワークの花キューピットは、幅広い世代に人気のバラを赤、ピンク、オレンジの3色そろえる。特に赤バラ5本を主役にした花束(3850円、手数料別)などが人気で、3500円前後の商品が売れ筋だ。 第一園芸は、バレンタインを含む1~3月に「フラワーラブレター」をテーマに商品を展開する。バレンタインは、淡いピンクのバラの花束(1万3200円)やバラ1輪の花束(1100円)などを企画する。青山フラワーマーケットは、スイートピーなど春の花を使ったフラワーギフトを提案する。 バレンタイン向けの仕入れが本格化した9日の切り花相場は、寒さで品薄高となる品目が多かった。日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は、バラ(スタンダード)が平年比15%高の1本131円。寒さや燃油高による加温控えで品薄が続いている。花束でバラに添えて使われることが多い宿根カスミソウは、平年比27%高の1本89円。季節花のスイートピーは平年比40%高の1本50円となっている。チューリップは平年比14%高の1本72円。 小売りの仕入れは12日まで続く。東京都の花き卸は「入荷量の大きな変化はなく、洋花は横ばいで推移する」と見通す。
日本農業新聞