支援物資投下、失敗で死者 ハマスは「交渉妥協せず」
【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの当局は8日、人道支援物資の航空機による空中投下で物資のパラシュートがうまく開かず、地上で待っていた市民に直撃して5人が死亡したと発表した。米軍などが今月から空中投下を開始したが、悲劇が重なった。 イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止や人質解放を巡る間接交渉では、ハマス軍事部門の報道官が8日、エジプトやカタールなどの仲介役との協議はまだ続いていると強調。「最優先事項はイスラエル軍の攻撃停止とガザからの撤退だ。妥協しない」と改めて主張した。ガザの人道危機を巡り「人質も同様の飢餓と貧困の中で暮らしている」とし、イスラエルを揺さぶった。