広島市の太田川の新橋建設、12月に本格化 渋滞緩和や山陽道とのアクセス向上に期待
広島市が太田川で計画する安佐南区中筋と安佐北区口田南を結ぶ新橋の建設が12月に本格的に始まる。予定地では着工を前にした準備工事が進んでいる。市は2028年度ごろの完成を目指しており、周辺の渋滞緩和や山陽自動車道とのアクセス向上の効果を見込む。 【空撮と地図で見る】新橋の建設予定地 安佐大橋と下流の安芸大橋の中間にある新橋の建設予定地では11月に入り、重機を搬入する道路を安佐北区側の河川敷に仮設している。 計画によると、新橋は全長334メートル、幅14・8メートル。片側1車線で、両側に歩道(幅3メートル)を設ける。12月からは橋脚4本のうち、川の中央に近い2本を建てる工事に着手する。 市は中筋地区と東区温品地区を結ぶ市道中筋温品線(全長約8キロ)を1995年に都市計画決定した。うち新橋を含む1工区(1・3キロ)は28年度ごろに開通し、総事業費を約170億円と見込む。完成後は中筋地区で暫定利用中の市道と、口田南地区の既存の県道に接続。中筋側は国道54号につながり、近くに山陽道広島インターチェンジ(IC)がある。 市街路課は「川が増水しやすい時期やアユの産卵期を避けながら工事を着実に進めたい」としている。
中国新聞社