大当たり補強!? J2リーグ、スタートダッシュ成功の新戦力(4)次のブレイク候補!? 才能見せつける大卒ルーキー
明治安田J2リーグの2024シーズンが開幕しておよそ2カ月が経過した。好スタートを切ったクラブは、新戦力のフィットも重要なポイントになっている。今回は、今季のJ2で好発進した新加入選手をピックアップして紹介する。※情報は4月24日時点。スタッツはJリーグ公式を参照。
MF:長尾優斗 生年月日:2001年8月31日(22歳) 所属クラブ:水戸ホーリーホック 今季リーグ戦成績:11試合0ゴール0アシスト MF長尾優斗は、今季のJ2リーグでスタートダッシュに成功した新加入選手の1人だ。 関西学院大学を卒業して水戸ホーリーホックへ加入した長尾は、ガンバ大阪の下部組織出身。G大阪のU-23チームでJ3の出場経験を持っている。大学では一時Bチームに降格してしまった時もあったが、3年時にレギュラーとして返り咲くことに成功。不動のボランチとして試合数を重ね、遂に水戸でJリーガーになるという夢を叶えた。 今季からプレーすることとなった水戸では、大学時代と同じくボランチの位置で起用されている。ここまでリーグ戦11試合に出場しており、そのうち9試合でスターティングメンバーに名を連ねた。ルーキーイヤーからしっかりと出場機会を得ていることは、スタートダッシュに成功していると言えるのではないだろうか。 そのプレーは、若さを感じさせないほど落ち着いている。ピッチ上の人の動きを見ながらパスを散らして攻撃のリズムを作り出す、視野の広さを感じさせるプレーが印象的だ。他にも、対峙する相手選手の動きの逆を突いたドリブルや鋭い縦パスなど、自身のワンプレーで攻撃のスイッチを入れるシーンも。既にチームで高いゲームメイク能力を発揮している様子を見ると、コンスタントに活躍して今季終了後にJ1クラブや海外クラブに個人昇格する未来もあるかもしれない。将来が楽しみなネクストブレイクタレントだ。 関学大の同期には、倍井謙(名古屋グランパス)、濃野公人(鹿島アントラーズ)、美藤倫(G大阪)、望月想空(FC大阪)などがいる。ライバルたちに引けを取らない、長尾のさらなる躍動に期待だ。
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