英国王、クリスマスメッセージは元病院付属の礼拝堂から
ロンドン(CNN) 英王室は23日、チャールズ国王(76)による恒例のクリスマスメッセージについて、今年はロンドン中心部のフィッツロビア礼拝堂が収録場所に選ばれたことを明らかにした。 クリスマスメッセージは例年、バッキンガム宮殿かウィンザー城で収録される。王室所有の公邸以外では、故エリザベス女王が2006年にロンドンのサザーク大聖堂で収録して以来18年ぶり。 英紙デイリー・テレグラフが最初に報じ、バッキンガム宮殿が確認した。 フィッツロビア礼拝堂はもともと病院付属の礼拝堂だった。1924年に解体され、28年~35年の再建工事ではチャールズ国王の祖父、ジョージ6世を迎えて着工と竣工(しゅんこう)の式典が行われたという縁がある。 今年2月にがん闘病中であることを公表したチャールズ国王の精神性を反映した選択といえる。英王室では今年、キャサリン皇太子妃もがん治療を公表した。 王室の情報筋は先週、CNNとのインタビューで、国王の治療は「良い方向」に進んでいると述べ、来年にかけてさらに続くとの見通しを示した。 英君主のクリスマスメッセージは12月に入ってから事前に収録され、25日午後3時に放映されるのが恒例となっている。