大谷翔平、現地メディアが指名打者でのMVP獲得の妥当性を強く主張
「二刀流として極めて高い水準でプレーした大谷に対し、『1イニングも投げていない』ながら、ア・リーグ史上最多本塁打という歴史を作ったジャッジがMVPを獲得した2年前のMVPレースを引き合いに、『守備をしない』ながら歴史を作ろうとしている大谷によるMVP獲得の正当性を示唆した。
さらにローゼンタール記者は、今後の大谷は「半分だけの選手に投票なんて真っ平御免だ!」という「アンチDH」、そして「誰か他の選手を探そうよ」という「オオタニ疲れ」を克服しなければならないとした。
そして、「アンチDH」に対してはデビッド・オルティーズ、フランク・トーマンス、エドガー・マルティネスなど、過去にDH専任ながら、MVP投票で上位に入った例を挙げ、今季ナ・リーグで「他の誰か」にあたる選手(ムーキー・ベッツ、ケテル・マルテ、フランシスコ・リンドーア)が大谷の対抗馬として説得力に欠けることを指摘。
また、選手の全体的な能力の指標であるWARについては、データ会社の『ファングラフス』ではリンドーアが大谷を上回っているものの、『ベースボール・リファレンス』では、その関係が逆転していることについて触れ、WARが唯一の判断材料になり得ないことを説明している。
その上で、同氏は前提として「まだシーズンは1ヶ月残されており、この間にナ・リーグのMVPレースは状況が変わることもあり得る」としながらも、「専任DHによるMVP獲得は人によっては受け入れ難いかもしれず、DHがMVPを勝ち取る唯一の方法があるとすれば、それは攻撃面で他を圧倒的に引き離し、守備での貢献の欠落を乗り越えることだ」とした。
そして、「40-40の時点で、オオタニは極めてこれに近い。45-45、あるいは50-50となれば、彼はこの会話をほぼ終わらせるだろう」と記事を締めくくっている。
J SPORTS 編集部