「木の釜で煮詰める」江戸時代から続く讃岐の技「白下糖作り」始まる 製法を引き継いだ農家の心意気【香川】
RSK山陽放送
冬ならではの、伝統的な手作業です。讃岐三白のひとつ、「和三盆糖」のもととなる「白下糖(しろしたとう)」作りが、香川県東かがわ市の農家で始まりました。 【写真を見る】「木の釜で煮詰める」江戸時代から続く讃岐の技「白下糖作り」始まる 製法を引き継いだ農家の心意気【香川】 冬の作業場が湯気と甘い香りに包まれます。古くからさとうきびの生産が盛んな東讃地域で受け継がれる、白下糖作りです。 さとうきびを絞って、不純物を取り除きながらじっくりと煮詰めていきます。 (砂川拓也さん・31) 「出来上がりになってきたときの見た目と音と、かき混ぜたときの重さ、とかでもどれくらい出来上がっているのかというのを判断しています」 ■製法を受け継いだ砂川さん「楽しみにしてくれている人がいる」 讃岐の和菓子文化の礎ともいわれる白下糖作り。その伝統を守ろうと奮闘するのが、東かがわ市の農家、砂川拓也さんです。 江戸時代から5代にわたってさぬき市で白下糖を作り続けてきた山田さん一家から技術と道具を受け継ぎ、今年で3年目になります。 (砂川拓也さん) 「もともと山田さんのところにさとうきびを納品していました。山田さんが作っているのを見て、すごく伝統的な製法というか木の釜、木の道具を使っていて、この製法をどんどん引き継いでいけたらなという思いがあって、やらせてほしいと言いました」 飴色になった液体を素焼きの甕にうつし、熱をとって結晶化させれば「白下糖」の完成です。さっぱりとした味が特徴だといいます。 (砂川拓也さん) 「出来上がった白下糖を楽しみにしてくれている人がいるので、そういった人の声を聞きながら続けていけたら」 手間ひまかかった、砂川さんの白下糖です。作業は来年1月いっぱいまで続きます。 (スタジオ) 砂川さんは、自分の農園で育てたさとうきびを、自ら加工しています。ほとんどが菓子店に出荷されるということですが、12月14日から、12月と1月の土曜・日曜、(12月29日は除く)午前10時から午後2時まで、白下糖と、白下糖を使った菓子の販売会が行われるということです。場所は、東かがわ市の白鳥コミュニティセンター向かいの建物です。これからの時期は餅を焼いて、白下糖の砂糖じょうゆで食べるのがおすすめだそうです。
RSK山陽放送
【関連記事】
- 「事故の衝撃でランドセルの肩ひもがちぎれ 血液のにおいが充満していた」交通事故で一人娘を亡くした母親 運転していた男は危険ドラッグを吸い【香川】
- 「お気に入りのニットが...」あなたの家にもいるはず 衣類や乾物を食べる小さな虫「ヒメマルカツオブシムシ」専門家の予防策とは?
- 「ぐるぐる回っておかしい」「服の表裏が逆」違和感を覚えた小学生3人がとっさの判断で “連係プレー”
- 「他の男に裸を見せるのか」通院禁じ家の中を24時間監視 母親(36)は交際相手(41)の「異常な支配欲」で精神的におかしくなり娘(6)を虐待したのか【岡山女児虐待死・後編】
- 藤井風、千鳥、山本由伸、渋野日向子...なぜ岡山がキテるんじゃ?専門家語る「アマノジャクな県民性」