中国船4隻が領海侵入 尖閣周辺、すべて砲搭載は初
第十一管区海上保安本部によると、7日午前10時半ごろから、尖閣諸島(石垣市)周辺の領海に中国海警局の艦船4隻が相次いで侵入し、午後0時10分ごろから0時25分ごろまでに領海外側の接続水域に出た。 4隻はすべて機関砲らしきものを搭載している。十一管によると、尖閣周辺で砲搭載船が4隻同時に領海侵入するのは初めて。 尖閣周辺を航行する中国船は通常4隻体制だが、これまでは1隻だけ砲を搭載するのが通例だった。 すべての艦船が砲搭載船に交代するのは、中国側が尖閣周辺で艦船の武装を強化する動きとなる。新たな挑発行為として日本側の警戒感が高まりそうだ。 尖閣周辺で砲搭載船が4隻確認されたのは2016年8月以来だが、当時は7隻が同時に航行していた。 中国船が尖閣周辺で領海侵入したのは5月24日以来、今年18日目。中国艦船が尖閣周辺を航行するのは169日連続で、連続航行日数の最長記録を更新している。 領海侵入した4隻は7日午前8時半ごろ、直前まで航行していた4隻と交代し、領海外側の接続水域に入った。直前まで航行していた艦船は1隻だけが砲を搭載していた。