【漫画】まるで別人…好きな人のために美容重課金した女性に「その気持ち、めちゃくちゃわかる」と共感の声続々
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“初恋相手のためにかわいくなろうと努力するOLの姿”を描いた漫画『初恋をやり直すために美容重課金した話』をピックアップ。 【漫画】肌治療、歯列矯正、ダイエット、美容医療…初恋相手を原動力に“美貌”を手に入れた女性の話に「尊敬」「憧れる」の声 作者である漫画家の山科ティナさんが、2023月12月14日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、3.1万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では山科ティナさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。 ■初恋を原動力に“美”を追求してきた美容女子 本作は、美容メディア「VOCE(ヴォーチェ)」で連載中の漫画『推しは自分です。』における第1話。主人公でOL1年目の場家茜(ばけあかね)は、初恋相手のノアに高2から6年間片想い中だ。 茜は高校時代、人生で初めてフルメイクをしてノアに想いを伝えようとするが、同級生からは「バケモンの場家さん」と陰で馬鹿にされ、告白をやめてしまう。悔しくて惨めな思いをした茜は、その後、肌治療や歯列矯正、ダイエット、美容医療などさまざまな努力を重ねていき、美貌を手に入れた。 そんなある日、茜は意中のノアが恋人と別れたこと、ノアと友人らが傷心会を開催することを知り、友人と共に、傷心会が開かれる店へ行くことに。そして当日、トイレの前で偶然ノアと鉢合わせた茜は、ふとした拍子にハンカチを落としてしまう。 そのハンカチを拾ったノアは、茜の顔を見て「あれ?俺らってどこかで会ったことあります?」と尋ねる。しかし茜は「それは人違いだと思います…」「初めまして…『アヤネ』と呼んでください」ととっさに自分の正体をごまかすのだった。 その後、茜はノアと一緒に飲むことに。そして「リップコスメ」というアプリで話は盛り上がり、その勢いでノアと茜は連絡先を交換する。ずっと想いを寄せていた人と距離が縮まったことで、家に帰っても夢見心地な茜。友人に「ノアくんはあの頃から変わってない」と告げると、高校時代の“ノアとの思い出”を振り返り始めるのだった――。 茜がいかにして美容と向き合うようになったのか、“美容女性”の過去や葛藤などが丁寧に描かれている本作。ネット上では「好きな人のために頑張ってキレイになろうと思うその気持ち、めちゃくちゃわかる」「片想いって自分を変える原動力になるよね」など共感の声が相次いでいる。また他にも、「好きな人のためにここまで努力できるの尊敬」「茜みたいにストイックな女性、すごくカッコいいし憧れる…」など、茜の努力に対する賛辞も集まっていた。 ■作画の際には「表情を記号的に描かないように心がけています」 ――『初恋をやり直すために美容重課金した話』(『推しは自分です。』)を創作したきっかけや理由があればお教えください。 私自身美容が好きで身近に美容好きな友人も何人もいて、そういったいわゆる“美容女子”は皆さん個性が強かったため、キャラクターとして描いてみたいと思ったのがキッカケです。 ――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。 美容の表に見られやすいキラキラして楽しい部分だけでなく、女の子が美容と向き合う過程で生まれる葛藤や陰(かげ)、そういった繊細な心の揺れ動きも描きたいポイントになります。 ――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。 「こんなとこで泣くもんか せっかくのメイクが台無しになる」という茜のモノローグです。初恋への執着が原動力となって美容を頑張ってきた茜が、初恋のノアくんの前であっても、言葉を飲み込まずに自分にとって大切なモノを貫いた時の心情が現れているシーン、我ながらそんな茜の芯の強さを見習いたいものです(笑)。 ――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか? 身近な人や日々の感情から着想を得ることが多いです。 ――山科ティナさんの作品は、多くの女性を勇気づけたり共感できるようなシーンがたくさん描かれているように感じました。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか? 表情を記号的に描かないように心がけています。悲しくても笑ってしまったり、前を向こうとしていても本当はどこか怖かったり、多角的なキャラの感情に入り込んで描くよう意識しています。 ――今後の展望や目標をお教えください。 誰かの「青春」となるような作品を描きたいです。 ――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします! 描いたものが誰かの心に届く瞬間が何より嬉しいです。頂いた感想はすべて創作の活力になっています。今後も少しでも楽しんでもらえるように一生懸命楽しみながら描き続けるので、また読んでもらえたら嬉しいです。