「気絶しそうになった」5小選挙区全敗の自民新潟、2000万円支給で党本部に苦言
新潟県内の5つの衆院小選挙区で全敗した自民党の県議団は一夜明けた28日、新潟市内で党議を開いた。自民新潟県連の幹事長でもある岩村良一県議は「出席議員からは(自民)党本部に対し厳しい意見が出た」と明かした上で、「今回の選挙を総括し、党本部への意見を取りまとめることになった」と語った。 岩村氏は、派閥パーティー収入不記載事件に絡んだ党本部の衆院選での公認・非公認の判断や、党本部が非公認にした候補が代表を務める政党支部に活動費2千万円を支給したことなどが地方組織に大きな混乱を招いたと指摘。2千万円の支給については「選挙戦のゴール間際にこうしたことが出てきて、気絶しそうになった」と顔をしかめた。 自民は、非公認ながら自民県連推薦を受けた無所属の細田健一氏(60)を含めて小選挙区に5人の前職が立候補し、全員が立憲民主党の候補に敗れた。自民の県内衆院議員は、比例単独(北陸信越ブロック)で再選を決めた国定勇人氏(52)と、新潟3区で比例復活し5選を決めた斎藤洋明氏(47)の2人だけとなり、選挙前の7人から大幅に減った。