『東京タワー』永瀬廉、松田元太の恋の結末は? 原作小説&映画版のラストと比較
永瀬廉が主演を務めるテレビ朝日系オシドラサタデー『東京タワー』のラストが迫っている。 【写真】スーツに身を包んだ耕二(松田元太) 本作は、直木賞作家・江國香織による同名恋愛小説をドラマ化したラブストーリー。21歳の青年・小島透(永瀬廉)と、20歳以上年の離れた人妻・浅野詩史(板谷由夏)、松田元太演じる大学生・大原耕二とMEGUMI演じる孤独を抱える主婦・川野喜美子の危うい関係性も描かれている。 実はドラマ版は、小説版、そして2004年に公開された映画版とはストーリー展開が少々異なっている。この記事では、小説版、映画版のラストがどのようなものだったのかをネタバレありで紹介しよう。 まず、原作においての透と詩史は、なんとも絶妙な終わりを迎える。原作では、セレクトショップのオーナーである詩史。母の陽子に関係はバレつつも、忠告されるに留まった透は、詩史のセレクトショップに入社しようとする。これには、さすがに母親も激怒。「就職を絡めるのは違う」と透に告げる。しかし、そんな母親の言葉を聞かない透を見て、陽子は詩史に直談判。物語はそこで終了するため、結局のところ就職したのかしていないのか、2人の関係がどうなったのかは謎のまま終了する。 一方の耕二は、ドラマ同様、喜美子との恋、彼女・由利との恋、どちらも喪失。ただ、その別れ方は、感情の起伏の激しい喜美子が、由利とのデート中でそっけない返ししかできなかった耕二に電話で別れを切り出すというもの。意外とあっけないという印象を受けた。
続いて、映画版での透(岡田准一)と詩史(黒木瞳)の結末は全く異なる。まず透と詩史の関係を知った母・陽子(余貴美子)は激昂。2人を別れさせようと、透をパリに留学させてしまう。これにより詩史は抜け殻状態に。そんな様子を見ていられなくなった詩史の夫(岸谷五朗)は詩史との離婚を決意。2人はパリで再会し、想いが溢れたように抱き合って終了。原作とは異なり、しっかりとハッピーエンドとして描かれている。 耕二(松本潤)に関しては、遊びのつもりで付き合っていた人妻・喜美子(寺島しのぶ)がのめり込んできたことを少々めんどくさがるように。喜美子の習い事であるフラメンコの発表会に足を運ぶも、用意した花束を渡さずに会場を車で後にする。その直後に喜美子の車が追いかけてきて、後ろから耕二の車に何度も何度も追突。そして、喜美子はこれまでの思いを耕二に告白。唖然とした様子の耕二を気遣うこともなく、スッキリとした表情でその場から立ち去っていくというクライマックスだった。 そもそもの設定が、原作、映画版、ドラマ版で異なるため、ドラマ版の終わりは良い意味で想像できない。果たして、ドラマ版はどんな終わりを迎えるのか。最後まで見逃せない。
於ありさ