貯金0円の新卒です。安心したいので、日本で貯金0円の人が何割いるのかを教えてください。
貯金を含めた資産の多さは、同じ年代でも人によって大きく異なります。新卒であれば、貯金がまったくなくても不思議なことではありません。しかし、その状況に焦りや不安を感じる人もいるでしょう。 今回は、日本人で貯金を含めた金融資産が一切ない人の割合について紹介します。また、若い世代だからこそ知っておきたい、貯金の重要性と貯金するために必要なことも押さえておきましょう。
金融資産のない世帯の割合
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」の結果から、金融資産のない世帯の割合を見ていくと、金融資産を保有していないと回答した割合は、34.5%でした。 金融資産を保有していないということは、貯金もないことになるため、貯金0円の単身世帯は少なくとも全体の約3分の1はあるといえます。 ◆年代別の割合 年代別、特に若い世代に絞って金融資産のない世帯の割合を見てみましょう。20代で金融資産が一切ない単身世帯の割合は、42.1%でした。 30代になると32.4%まで下落し全体の平均を下回りますが、40代になると35.8%と再び平均を上回ります。新卒であれば20代前半の人が多いため、貯金0円でもさほどおかしくないことは、これらのデータからもわかるでしょう。 ◆20代の金融資産額の平均は? ちなみに、新卒と同世代といえる20代単身世帯における金融資産額の平均額は176万円です。中央値は、20万円となっています。また、20代で単身世帯の平均預貯金額は87万円でした。
心するよりも貯金の増加を目指そう
単身世帯で見ると、日本人の3分の1ほどは貯金がない状況です。このデータを見て安心した人もいるでしょうが、少数派であることに違いありません。 しばしば、貯金が人生の豊かさを左右するケースがあります。いつまとまったお金が必要になるかわからないからこそ、年代にかかわらず、ある程度は保有しておいたほうがよいでしょう。 特に、若い世代で貯金の癖をつけておくと、将来的に余裕のある生活ができる可能性が高まります。貯金0円の人たちが意外と少なくないといったん安心したあとで、貯金の増加を目指したほうが、多くの人にとって有意義です。