比に大型巡視船5隻追加へ 中国威圧下、日本が供与
【マニラ共同】フィリピン沿岸警備隊のガバン新長官は19日、日本から大型巡視船5隻の追加供与を受ける見通しになったと明らかにした。日本からは昨年、円借款で建造した全長約97mの巡視船2隻の引き渡しを受けたが、南シナ海で中国艦船の威圧にさらされる沿岸警備隊は同型の巡視船5隻の追加供与を要望し、調整が続いていた。 【写真】フィリピン沿岸警備隊の巡視船を妨害する中国海警局の船
ガバン氏は長官交代の式典の後、記者団の質問に対し「日本はわれわれの艦隊拡大の機会を与えてくれた。さらに5隻を入手する」と謝意を示した。追加供与が年内に日比間で正式合意に至らず「準備期間が長くかかる可能性がある」としたものの、手続きが進行中で「障害はない」と強調した。
