「将来の『お札の顔』にふさわしい人物」ランキング 大谷翔平、手塚治虫を抑えた“意外な1位”は?【500人にききました】
7月3日、20年ぶりに発行された新紙幣。肖像は1万円札が福澤諭吉から渋沢栄一に、5千円札は樋口一葉から津田梅子、1000円札は野口英世から北里柴三郎へと、それぞれバトンタッチした。偽造防止などのため、概ね20年ごとに紙幣のデザインは変えられている。 【写真あり】ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹 では、将来の「お札の顔」にふさわしいのは誰なのか――。本誌はアンケート調査を実施。全国の20代から50代の男女500人に「将来の『お札の顔』にふさわしいと思うのは誰か? をきいた。対象としたのは政治家や学者、文化人、スポーツ選手など、顕著な功績を残した14人だ。 では、「将来の『お札の顔』候補」トップ5からみていこう。 【第5位】宮崎 駿(映画監督)39票 映画『千と千尋の神隠し』をはじめ、世界中で愛される数々の作品を生み出してきた巨匠。2014年には、日本人で2人めとなるアカデミー名誉賞を受賞。 「有名な作品が多く、世界的知名度もある。ジブリのキャラをデザインに入れるのもいいと思う」(20代男性・会社員) 「ジャパニメーションという、現代の日本文化を象徴する人物」(40代男性・会社員) 【第4位】松下幸之助(実業家)53票 松下電器(現パナソニック)の創業者。「経営の神様」と呼ばれる。松下政経塾を設立し、政界にも貢献した。 「渋沢栄一と同じように、日本の経済にもたらした貢献度は大きいと思う」(30代男性・会社経営) 「紙幣の顔はスポーツ選手などではなく、経済と関係がある人物がよいと思う」(20代男性・会社員) 【第3位】手塚治虫(漫画家)67票 『鉄腕アトム』などの名作を手がけた「マンガの神様」。多くの漫画家が影響を受けた。1988年の死去後も、作品は長く愛され続けている。 「世界的に人気が高い日本の漫画やアニメの礎を築いた人物」(20代女性・アルバイト) 「正直なところ、肖像を使うデザインは古臭いと思う。手塚さんならキャラと一緒にデザインして、これまでとは違ったお札ができるのでは」(30代女性・自営業) 【第2位】大谷翔平(プロ野球選手)75票 “二刀流”で球界の常識を覆し、メジャーリーグでMVPを2度受賞。今後もさらなる活躍が期待される。 「今の日本で、これだけ老若男女に愛されている人はいない」(30代男性・会社員) 「子供たちに夢を与える存在。人柄も文句ない。長嶋茂雄さんも人気だろうけど、世界的に有名という点でこちら」(40代女性・会社員) 「世界一の選手。これまでの例をみると存命中は難しいとは思うが、なるべく早く見てみたい」(40代女性・教職員) 【第1位】湯川秀樹(日本人初のノーベル賞受賞)97票 1949年、「中間子論」によりノーベル物理学賞を受賞。敗戦、占領下にあった日本に大きな希望を与えた。核廃絶を訴え、活動に尽力したことでも有名。 「『紙幣の顔』にはスポーツ選手とか芸能人ではなく、知的な人物がふさわしいと思います」(20代男性・無職) 「教科書には必ず顔写真が載っていて、誰もが知っている顔。雰囲気もなんとなくお札に合ってそう」(40代男性・パート) 「次のお札には、そろそろ昭和の偉人がきてもいいころでは。多大な功績があり、『重み』という点でもふさわしい」(40代男性・教職員) 1位には、日本人で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹が選ばれた。この功績を称える意味でも、いつかお札の顔になってほしい。