平均気温40度超えもあるサウジでW杯の”夏開催”は可能なのか 「両方の選択肢を検討している」
気になる気候問題
まだ先のことではあるが、2034年のFIFAワールドカップの有力候補に挙がっているのがサウジアラビアだ。 サウジアラビア開催が濃厚と言われる中、やはり気になるのが気候問題だろう。昨年カタールで行われたワールドカップは、暑さの問題もあって冬開催となった。通常の夏開催から冬開催へと切り替えたことへの反応は大きく、欧州のシーズンが真っ只中だったこともあって批判的な声もあった。 サウジアラビア開催の場合は同様の問題が発生するが、英『BBC』はサウジアラビアでの夏開催も検討していると伝えている。 これについては同国のスポーツ大臣アブドゥルアジズ・ビン・トゥルキ・アル・ファイサル王子が、「ワールドカップを開催するうえで最善の方法を模索しており、我々は夏と冬、両方の選択肢を検討している。このようなイベントにふさわしい雰囲気を作り出すことができるのであれば、開催が夏か冬かは関係ない」とコメントしており、可能な場合は夏開催も検討していくようだ。 同メディアはサウジアラビアの気象にも触れているが、例年6月はサウジアラビアの首都リヤドの平均気温が40度を超え、ジェッダでも平均38度になるとか。11月になると少し涼しくなるそうだが、それでも平均気温は約32℃だという。選手たちにとって優しくない気候状態と言えそうだが、ベストな答えは見つかるか。
構成/ザ・ワールド編集部