インターハイ王者・明秀日立はじめ強豪校続々登場 1回戦第1試合見どころ
12月29日、第102回全国高校サッカー選手権の1回戦15試合が首都圏内の各会場で行われる。ここではそのうち第1試合の8試合について、みどころを紹介していきたい。 【フォトギャラリー】早稲田実業 vs 広島国際学院 まずは神奈川・等々力会場から。令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)で初優勝を遂げた明秀日立(茨城)は、初戦から徳島市立(徳島)という難しい相手と対戦する。インターハイ優秀選手のMF吉田裕哉(3年)ら中盤・前線の迫力は流石ながら、26日に行われた前橋育英(群馬)との「ドリームマッチ群馬」壮行試合ではビルドアップ時のミスが相次ぎ0対3と完敗。プリンスリーグ四国で12得点7アシストのFW笠原颯太(3年)を中心にスピードあふれる攻撃を仕掛けてくる徳島市立に落ち着いて対応できるかが夏冬連覇へのポイントとなる。 埼玉・駒場会場のピッチでは優勝候補・静岡学園(静岡)が明徳義塾(高知)と対戦。静岡学園はJ1・東京ヴェルディ内定のGK中村圭佑(3年) 、J2徳島ヴォルティス内定のMF高田優(3年) 、J1川崎フロンターレ内定のFW神田奏真(3年)ら豊富なタレントを有し、プレミアwestでも3位に入った静岡学園の優位は動かないが、高知県大会準決勝でインターハイベスト4の高知を破った明徳義塾は、この試合にすべてを注入してくるはず。まずは試合の入りに注目だ。 千葉・柏の葉会場に登場するJ2清水エスパルス内定のFW郡司璃来(3年)を擁する名門・市立船橋(千葉)は千葉・柏の葉会場で高川学園(山口)と対戦。高川学園のU-17日本代表候補FW山本吟侍(3年)とのストライカー対決が今から楽しみだ。また千葉・市原(ゼットエーオリプリ)会場に降臨するのはU-17ワールドカップで4ゴールを奪った日章学園(宮崎)FW高岡伶颯(2年)。初出場ながら愛知県リーグ優勝、プリンスリーグ東海参入戦でも四日市中央(三重)と延長戦まで持ち込む好勝負を演じた実力者・名古屋(愛知)に対し「世界レベル」を示したい。 埼玉・埼玉スタジアム会場は昌平(埼玉)と奈良育英(奈良)のカード。地の利も活かし左サイドアタッカーのU-18日本代表MF山口豪太(1年)など、多彩な攻撃タレントが魅力の昌平に対し、伝統校・奈良育英がいかに賢く戦えるが勝敗の分かれ目となりそうだ。神奈川・ニッパツ(三ッ沢)会場の前橋育英(群馬)vs立正大淞南(島根)は選手権常連校同士による一戦。先述の通り明秀日立をDF山田佳(2年)の直接FKなどで3対0と下すなど、ここにきて状態を上げてきた前橋育英を試合巧者・立正大淞南がいかにコントロール下に収めるかが興味深い。 そして東京・駒沢会場の帝京第三(山梨)vs初芝橋本(和歌山)、同じく東京・西が丘会場の丸岡(福井)vs佐賀東(佐賀)はいずれも実力伯仲の好勝負が濃厚。どの試合もインテンシーの高い80分間にぜひ期待してほしい。