京都の観光地・東山に新ホテル、景観規定厳しいなか4階でも市内一望 敷地内には「能舞台」も
シンガポールを拠点にしている「バンヤン・グループ」の旗艦ブランド「バンヤンツリー・東山 京都」が8月20日、観光地の多い京都・東山エリアで日本初進出を果たした。建物の高さ制限など景観ガイドラインが厳しい京都だが、高台に位置するため4階でも京都の街並みが一望でき、また市内では珍しい天然温泉も楽しめる。 【写真】シュールすぎる?部屋から見える「能舞台」 約60年前に創業し、2019年に閉館した「ホテルりょうぜん」の跡地に誕生した同ホテル。近隣には清水寺や高台寺、二寧坂や産寧坂、護国神社や知恩院など、観光スポットが点在している。 建築家・隈研吾氏監修による東山の自然に溶け込むような外観、そして客室はホテル全体のデザインコンセプト「幽玄」を掲げ、世阿弥による能楽論『風姿花伝』のなかの言葉「秘すれば花」をテーマにデザインされている。畳やヒバの木のバスタブなど、和モダンをベースにした全52室。敷地内に湧き出る天然温泉は大浴場をはじめ、一部の客室(8室)でも楽しむことができる。 また、同ホテル一番の特徴が、市内でも初の試みとなる、敷地内にある「能舞台」だ。この舞台も隈研吾氏が手掛け、木のフレームをそのまま見せる造りなっており、松の絵の鏡板代わりに、手入れされた東山の竹林が映し出されるスタイルに。日本を代表する古典芸能「能」を、隣接するダイニングや一部の客室から堪能することができる。 そのほか、数々の受賞歴を誇るスパや、京都の地酒を中心に取り扱うバーなども。1室20万円~(朝食・夕食付き、サ込、宿泊税別途)、詳しくは公式サイトにて。