北九大の春の三冠王が勝ち越し打 チームの通算最多本塁打記録保持者 最後のシーズンに「楽しく結果が出たら最高」【九州六大学野球】
◆九州六大学野球秋季リーグ戦第1週 九国大2―4北九大（1日、北九州市民） 春のリーグ戦で3冠を達成した北九大の4番石橋昂樹（4年・宗像）が、開幕戦からさすがの「役者」ぶりを見せつけた。 ■卒業から2年、福大同期が1軍舞台で再会2ショット【写真】 1点ビハインドの6回、2番小畑仁誠（2年・壱岐）の内野安打で同点として、なおも2死満塁の場面で石橋が左前へ勝ち越しの2点打を放った。「走者がいたので大きいのを狙わずに打点を挙げようと思った」。追い込まれてからはバットを少し短めに持ち、内角の球にも対応できるよう工夫したのが功を奏した。オープン戦は調子が悪く、体調を崩したこともあり調整も遅れていた。「ぶっつけ本番だった」という状態ながら次の打席も中前打で出塁した。 卒業後は社会人野球の大阪ガスに進む。北九大史上最多のリーグ通算13本塁打を放ち、最後のシーズンも4番を担う強打者は「楽しく結果が出たら最高です。悔いが残らないようにやりたい」と、優勝決定戦で敗れた昨春、今春の悔しさを晴らしての有終の美を目指す。（前田泰子）
西日本新聞社
