【着物買取】ひな祭りの着物はなぜ二束三文になりがちなんですか?
本来、ひな祭りは主役、家族問わず着物で楽しむ行事。子どもや孫のために、可愛い着物や被布を揃えたいものです。 【概要資料4枚】ひな祭りに着用する着物が二束三文になる理由・高く売れる可能性のある着物の特徴 しかし、着用の機会が少ないことから、リサイクルショップに売却する方も多いのではないでしょうか。着物の売却は、二束三文にしかならない場合がほとんどです。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。 そこで、本記事ではひな祭り用に購入した着物が二束三文になってしまう理由に着目。さまざまな角度から、着物の買取価格が安くなってしまう理由を紹介します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
ひな祭りに着物は定番
女の子の健やかな成長と幸せを願う「ひな祭り」。もともとは上巳の節句、桃の節句と呼ばれ、年齢・性別を関係なく邪気払いをする行事でした。ひな人形も、主役も、家族も着物を着てお祝いするのが、本来の楽しみ方です。 初節句では、主役の衣装は着物と赤い被布が定番です。可愛らしく仕立ててあげて、いい思い出を残してあげましょう。家族は主役を一層引き立てるコーディネートをしたいところ。控えめでも、華やかな準礼服でおしゃれに祝ってあげたいですね。 とはいえ、ひな祭りで用いるような着物は、いい値段がする上、管理が大変です。そのような背景から、レンタルを利用する方や、着物を着ないで楽しむ方も増えてきました。せっかく購入した着物を売却したいと感じている方も少なからずいるのが現実です。
ひな祭りの着物が、二束三文でしか売れない「からくり」
着物をリサイクルショップに売却したことがある方は、二束三文の金額にがっかりした経験があるのではないでしょうか。 ひな祭りで着用するような着物も同様に、購入額よりもずっと安い値段で買取されることがほとんどです。 ここでは、ひな祭り用の着物が二束三文でしか売れない理由を紹介します。 ●着用できる場面が少ない 華やかなデザインが多く、着用できる場面が限られています。加えて、着物は管理が大変難しく、桐箪笥がなければ収納場所に困ってしまいます。 一年に数えるほどしか着れないのであれば「購入しなくてもいい」と考える方も多いようです。 リサイクルショップ側も需要がないものを高額買取することは、難しいでしょう。 着物はしまいっぱなしというわけにもいかず、保管コストがかかります。商売として利益をあげるためには、仕方がないといえます。 ●レンタルを利用する家庭が増えている 一年に一度しか着ないのであれば、購入や管理にかかる手間や費用を考慮してレンタルで済ませてしまう方も多いようです。 成長するごとに子どもの好みが変わってきますから、毎年好きな着物を着せてあげられる点は、レンタルのメリットでしょう。 着物を購入する方が減ってきていることから、買取業者は在庫で持っておくメリットはありません。そのため、買取価格は控えめになってしまいます。 ●お祝いものは中古需要があまりない ひな祭り、七五三などは、誕生日と同じくらい大切な行事。せっかくのお祝いごとですから、子ども、孫には、価値がある着物を着てもらいたいものです。 新しいものを着せたいご家庭が多いため、中古品の着物はあまり需要がありません。 そのため、中古品の着物を買取しても需要が低く、売れ残ってしまいます。適切な販路を確保できないことから、高額で買取するメリットがありません。