『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』が発売された日。ウルフリンクが心に残る。“120%の『ゼルダ』”をキーワードに作られた渾身の一作【今日は何の日?】
※本記事は、2023年12月2日にアップした記事を再編集したものです。 “120%の『ゼルダ』”をキーワードに作られた名作 【記事の画像(8枚)を見る】 いまから18年前の2006年(平成18年)12月2日は、ニンテンドーゲームキューブ用及びWii用ソフト『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』が発売された日。 『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』は、任天堂から発売されたアクションアドベンチャーゲーム。Wii本体のローンチタイトルの1本として登場したのだが、同時にゲームキューブでも発売されている。なお、本作が日本国内で最後に発売されたゲームキューブ用タイトルでもある。 アニメ調だった前作『ゼルダの伝説 風のタクト』とは打って変わって、非常にリアルな描写の作品となっている。開発チームで「120%の『ゼルダ』を」のキーワードを掲げて作られた力作ということもあってか、本作をシリーズでいちばん好きな作品として挙げる人も多い。 注目されていたのはやはりWii版独自の操作性。Wiiリモコンとヌンチャクを利用した直感的な操作は、初めて体験したときにはけっこう感動したはず。Wiiリモコンを振ると斬りつけ、ヌンチャクを左右に軽く振ると回転斬りといった操作になっていて、敵と戦っているとなかなか激しく両腕を使うものだから、筆者などは徐々にエキサイトしてしまった記憶がある。エポナ(馬)に乗ったままでも戦うことが可能で、とくにボスイベントの馬乗戦は多くのプレイヤーが心を熱く燃やしたんじゃないだろうか。ハイラル平原をエポナに乗って駆け抜けていくのは『時のオカリナ』以上に気分爽快だった。 リンクと言えばおおむね“左利き”ではあるが、Wii版のリンクは剣を右手で振る操作のため、右利きになっているのがおもしろい。ゲームキューブ版でのリンクはキチンと左利き設定なのだが、ついでにゲームの舞台がまるごと左右反転した鏡像世界になっているというのだから驚いた。筆者などは言われてみると(Wii版は)右利きだったかも……程度の認識しかないが、当時から気付いていた人たちは本当にすごい。 また、本作のリンクはまさかの獣化。影の世界の王ザントが光を奪った領域“トワイライト”に入るとリンクはオオカミの姿に変身するのだからショッキングだったのではないだろうか。跳びついてからの噛み付き攻撃など、人の姿のときとはひと味違う素早い身のこなしがカッコよく、結界を張って複数の敵を一網打尽にするのも気持ちがよかった。オオカミの鋭敏な“センス”によって人の姿では見えないものが見えたり、匂いを覚えて追跡したりできるのもユニークなアイデアだった。 2016年3月10日には、Wii U版『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD』が発売。Wii版がフルHDに対応していなかったため、本作でビジュアルがより高精細に進化した。 本作の獣化したリンクは、ウルフリンク【トワイライトプリンセス】というamiiboになっていて『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で召喚することもできる。また、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』で使うとアイテムを入手できるので、お持ちの方は試してみよう。