「王貞治・大谷翔平を超える世界的ヒーローを生みだそう!」王さん中心の新プロジェクト オーナー会議で協力呼びかけ
通算868本塁打の世界記録を持つ王貞治氏(84)=ソフトバンク球団会長=が20日、都内で行われたプロ野球のオーナー会議に出席。自身が中心となる新たな野球振興事業「BEYOND OH! PROJECT」への協力を各オーナーに呼びかけた。 野球人口の減少が続く中、王氏は「50年、100年後にも世界を沸かし、子どもたちに夢を与えるヒーローが生まれていく取り組み」として、今年6月からNPBや12球団、アマ団体やプロ野球OBらと「球心会」と名付けた議論の場を設け、オール野球界で取り組む長期的な振興策の骨組みを構築。会議では「未来に向けた骨太の方針」として、野球に対する「熱」「機会」「市場」「体制・財源」作りを提言。仮説として複数の活動案も示した。 これまで球団単位で野球教室などの振興策を進めてきたオーナー側は「王さんをリーダーに、みんなの連係で野球を盛り上げていくことに非常に意義がある」(巨人・山口オーナー)と賛同。今後は12球団による実行委で具体的な支援策を検討していく。 提言には「王貞治・大谷翔平を超える世界的ヒーローを生みだそう!」との文言も盛り込まれた。王氏は「大谷君は現役なので邪魔はできないが、いずれ卒業(引退)したら一緒に歩んでいきたい」と、国内すべての小学校にグラブを寄付するなど野球振興に力を注ぐ世界の二刀流とのタッグも望んでいる。
報知新聞社