横浜の商店街で「角打ち楽しんで」…弘明寺に日本酒バーがオープン
昔ながらの店舗が軒を連ねる弘明寺商店街(横浜市南区)に、角打ちを楽しめる日本酒バー「桜花酒造」が仲間入りした。昨年11月に開店し、飲んべえたちが肩を寄せ合いながら日本酒に舌鼓を打っている。 【写真で見る】約80種類の日本酒が楽しめる桜花酒造=横浜市南区 店先を飾る大きな杉玉とのれんに刻印された桜の紋章が目印の同店。店内は落ち着いた配色で、ヒノキや金箔(きんぱく)を使った天井の装飾や一枚板のカウンターなどにこだわりが詰まっている。 取り扱うのは、常務取締役の萩原誠さん(32)が全国の酒蔵を訪ね、販売を許可された約80種類の日本酒のほか、ビールやハイボールなど。気に入った日本酒は四合瓶で購入でき、店内で立ち飲みができる。酒のあては、萩原さんの出身地である兵庫県の明石焼きなど約20種類。三が日には、たる酒も販売する。 昨年12月に伝統的酒造りが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、世界的に日本酒への注目が高まっている。そんな中、国内での若者の日本酒離れを懸念する萩原さんは「苦いとか酔いやすいという悪いイメージを持っている人もここに来れば、それを払拭するような心打たれる一杯が見つかる」と胸を張る。全国に店舗を増やし、5年以内に上場させることが目標だ。 友人と訪れた会社員(57)=同区=は「愛着のある弘明寺で、大好きな日本酒を飲んで語らう。幸せだぁ」と満足そうに杯を傾けた。 水曜定休。平日は午後5~10時。土日は午後1~10時。1月1~3日は午前10時~午後10時、4、5日は午前11時~午後10時で、6~8日は休み。問い合わせは、同店電話045(334)8444。
神奈川新聞社