【速報】原発事故後初 福島第一原発で燃料デブリの試験的取り出しが完了・福島県
福島第一原発で事故後、初となる燃料デブリの取り出しが完了しました。 東京電力は、9月から第一原発2号機に釣りざおのような装置を投入し、燃料デブリの取り出しに着手しました。 10月には数グラムの燃料デブリを採取し、東京電力は、11月7日午前11時40分に一連の取り出し作業が完了したと発表しました。 2011年の原発事故から13年以上が経過していますが原子炉から燃料デブリを取り出すのは初めてです。 今後、茨城県の施設に移し成分や構造など分析を進めます。 燃料デブリの取り出しについて東京電力は当初、2021年までに始める計画でしたが、装置の開発の遅れなどで数度、延期されてきました。 また、今回の取り出しでも作業手順に誤りがあったり装置のカメラが故障するなどトラブルもありました。 今回、取り出した燃料デブリは「数グラム」ですが、第一原発には1号機から3号機に約880トンの燃料デブリがあると推定されていて、今後どのように本格的な取り出しを進めていくかが課題となっています。