日鉄、米国で成長目指す USスチール買収で社長
日本製鉄は19日、米鉄鋼大手USスチールの買収を巡ってオンラインで記者会見を開いた。橋本英二社長は「米国は先進国では最も大きい市場で、これからさらに成長が見込める。新たな時代におけるグローバルネットワークを完成させたい」と米国で事業拡大を目指す考えを語った。 橋本氏は「日本の成長力を取り戻す。これが信念だ」と表明。経済安全保障の観点で「どのようにニーズに応えるかが、特に基礎資材の鉄に求められている」と説明した。 日鉄は18日、USスチールを完全子会社化する方針を公表した。買収額は約141億ドル(約2兆円)で、日米の鉄鋼業界の大型再編となる。