「何回もかまれ、このまま死んでしまうのかなと」札幌の市街地でクマに襲われ4人が重軽傷…あの衝撃の出来事から3年…再び市街地に出没したらどうする 街中で発砲は? 新たな駆除のルール作り進む
札幌市は2023年に人とクマの住み分けを目的とした「さっぽろヒグマ基本計画」を制定しました。 西区、中央区、南区の一部を重点エリアに指定。箱わなを設置したり、人とクマが住むエリアの境目となる山林近くに電気柵を設置したりして、侵入を防ぐ方針です。 それでもクマが市街地に出没した場合どうするのか。いま新たな動きが進んでいます。 「警察官職務執行法の範疇ではなく、ハンターの判断で発砲することなども視野に入れた改正が検討されている。猟銃での駆除という判断をするとき、より迅速に対応できるようになる」(札幌市ヒグマ防除隊 玉木康雄隊長)
現在、「鳥獣保護管理法」で禁止されている市街地での猟銃による駆除。国はこれを改正し、人身被害が生じる可能性がある場合に限り、猟銃使用の条件を一部緩和する方針です。 法律が改正されたら、札幌市の市街地にクマが出没した場合どうなるのでしょうか。 「仮にここにクマが出没した場合、弾丸をはじくような位置での発砲はしないことで全員が一致する。銃弾がはじかれてしまうとどっちの方向に飛んでいくか予測がつかない。そのリスクを避けるために、どこかに追い込む作戦がとられると思う」(札幌市ヒグマ防除隊 玉木 隊長) クマを地面がやわらかくて弾が跳ね返る危険が少ない場所に追い込み、付近に人がいないことを確認してから発砲するなど、現在行っている駆除方法と大きな違いはないといいます。 ただ、警察官の命令を待たずに迅速に対応できるようになるといいます。
ハンターが心配しているのは。 「何らかの損害が出てしまった場合、ハンターに全ての責任を負わせるのか。法律でカバーできるような、損害賠償の仕組みなどを考えてほしい」(札幌市ヒグマ防除隊 玉木 隊長) 国は2024年秋に予定される臨時国会への、法律の改正案提出を視野に入れています。
UHB 北海道文化放送
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