大阪・関西万博で熊野古道伊勢路など紹介 三重県知事が会見
県内29市町の自然や観光地 県ブース出展で
三重県は16日、2025(令和7)年開催予定の大阪・関西万博に出展する県ブースについて、テーマを「日本のこころの原点~美(うま)し国みえへとつづく時を超えた物語」とし、熊野古道伊勢路や伊勢神宮などを通じた県内29市町の自然や観光地の紹介などに力を入れると明らかにした。一見勝之知事が同日午後2時半から県庁で会見して「大阪と三重は距離的に近く、ぜひ、外国人観光客など多くの人に三重に来てもらえるきっかけにしたい」と強調した。 万博は来年4月13日~10月13日に大阪市夢洲で開催予定。三重県は、関西パビリオンに滋賀県や京都府、兵庫県、奈良県など関西、北陸、中国地方の8府県と共に出展することにしている。 一見知事はこの日、県のブースについて▶時のトンネル▶美し国みえ体験広場▶ナビゲーションエリア──の三つのゾーンに区分して、県内の29市町の自然や観光地などの情報を伝えると説明。体験広場では、映像の投影の他、熊野古道や歴史・文化などをテーマにした展示を隔月で行い、手で触れたりするなどの五感を使った展示を目指すとした。 またブースの目玉として、1939(昭和14)年のニューヨーク万博の日本館で展示された真珠約1万2千個、ダイヤモンド366個を使った重さ約35キロの「自由の鐘」(ミキモト真珠島所有)も一定期間、特別展示する予定と示した。 この鐘は、1776年のアメリカ独立宣言の際に打ち鳴らされた鐘をモデルに製作されたもので、ひび割れた部分も青真珠で再現されている。