子どもと指導者、一緒に学ぼう 中山の部活動改革、外部講師招き特別レッスン
中山町は本年度から部活動改革の一環として、外部のスポーツ指導者を講師に招いた「なかやまスペシャルレッスン」を行っている。小中学生の競技力向上とともに、指導者育成を行う狙いがある。このうちバスケットボールのレッスンが2日、町総合体育館で行われ、参加者が山形銀行女子バスケ部「ライヤーズ」の元選手から指導を受けた。 レッスンは、中学校の休日部活動を地域スポーツ団体などに委ねる「地域移行」を目的とする。外部講師が子どもたちに教える様子を実際に指導者に見てもらう形を取ることで、指導者と子どもが同時に学ぶ機会にした。本年度は受け皿が町内で整いきっていないサッカーと卓球、バスケの3種目についてレッスンを行う。 この日はチームを昨年度引退した同行の本田陽菜乃さん(28)と鈴木智美さん(29)が講師を務めた。中山中のバスケ部と中山ミニバスケスポーツ少年団から児童生徒と指導者合わせて約30人が参加。子どもたちは多様なドリブルを用いてボールを保持する方法や、攻撃時にリバウンドを取ってシュートにつなげる技術などを学んだ。指導者は子どもたちを補助しながら教え方に理解を深めた。
中山中2年鈴木紫音さん(14)は「チームとして協力し、状況を判断する力が必要だと知った。試合に向けて一日一日練習を重ねて成長したい」と話していた。中山ミニバスケスポ少の亀井文昭コーチ(43)は「選手の経験に基づいた指導を聞くことができたのはありがたい」と語った。