報徳学園の大角健二監督＝兵庫県西宮市で2024年2月2日、梅田麻衣子撮影

　第96回選抜高校野球大会は28日、阪神甲子園球場（兵庫県西宮市）で準々決勝があり、報徳学園（兵庫）が4―1で大阪桐蔭に勝利し、2年連続で4強入りした。 【熱戦を写真で】報徳学園―大阪桐蔭（準々決勝） 　試合後の報徳学園・大角健二監督の主なコメントは次の通り。 　◇報徳学園・大角健二監督 　大量得点が見込めない中、（先発の）今朝丸を中心に守備でよく踏ん張ってくれた。四球をしっかり選び、相手のミスも誘えた。個の力では劣っているが、全員野球が実践できた。 　大阪桐蔭には今朝丸しかいなく、迷うことはなかった。桐蔭の力のある打線に対して、今朝丸も力をつけているので、力でねじふせてくれるかなと期待した。 　（試合前に）「今朝丸は燃えている」と聞こえたので、（本人に）「俺の方が燃えているぞ」と言うと、「僕の方が燃えています」と言ってくれた。普段はそういうやり取りはないんですけど、余裕があるなと思った。表情はにこやかだった。 　今朝丸は今まではいい球を投げる投手だったが、勝てる投手にまで成長してくれた。決め球で三振を取るところは三振を取る。勝負どころではギアを上げる。そういう勝負勘がついた。 　日本一の次に大阪桐蔭に勝ちたいというのがある。（昨年のセンバツに続き）甲子園で2回勝つというのが値打ちがある。昨年の1回を偶然にしたくなかった。昨日のミーティングでは「絶対勝つ。昨年を奇跡、まぐれにしない。そういうことを証明したい」と強くあの子たちに伝えた。 　（休養日を挟んでの準決勝に向けて）コンディショニングを重視する。（対戦）相手について確認しつつ、明後日に向かう。昨年は（準決勝で）桐蔭に勝った後の決勝で山梨学院に負けた。先のことを考えず、全精力で（準決勝に）臨む。