33歳で「3冠」3度目の五輪へ弾み 女子平泳ぎ・鈴木聡美「パリでは自分の納得のいく結果を出せるよう」【競泳・五輪代表選考会】
◆競泳・パリ五輪代表選考会 第7日(23日、東京アクアティクスセンター) パリ五輪非実施種目の女子50メートル平泳ぎは、100メートル、200メートルで代表入りを決めた鈴木聡美(ミキハウス)=福岡県遠賀町出身=が30秒42で制し「3冠」を達成した。 スタートから全力で飛ばし、一度も首位を譲らなかった。ただ鈴木は苦笑い。「また29秒台を出せなかった。悔しい」と満足しなかった。 ■SNS騒然「合成…じゃないよね」橋本環奈が降臨【写真】 日本競泳史上最年長の33歳で五輪代表入りの快挙。疲労を考えれば50メートルは欠場も視野に入るが「迷いはなかった。最後にスピードを上げて終わりたかった」という。 50メートルは近年一番取り組んだ距離だ。トップスピードで泳ぐ回数を増やして速さと同時に持久力を養って100メートル、200メートルにもつなげた。昨年も福岡世界選手権などで自己新。復活の足掛かりとなった種目も勝ちきり、充実した大会を締めた。 全8レースを終え、視線は花の都へ。「これまでの練習の成果を出せた。パリでは自分の納得のいく結果を出せるよう人一倍練習を積みたい」。まばゆく光る「不屈のスイマー」は盛夏により輝けるように磨きをかけていく。(山田孝人)
西日本新聞社