【フェアリーS展望】叔母にアーモンドアイがいる良血シホリーンが重賞奪取でクラシック戦線へ
「フェアリーS・G3」(12日、中山) 今年最初の3歳重賞の主役はシホリーン。前走のアルテミスSは、直線で進路があかず、行き場を失うシーン。残り1Fでスペースができ、伸びてきたが4着まで。結果的にもったいない競馬となった。叔母にG19勝の名牝アーモンドアイを持つ血統馬。初の重賞タイトルを奪取して、春の牝馬クラシック戦線を見据える。 新潟2歳S5着以来となるジョリーレーヌ。1週前追い切りは、美浦Wの併せ馬で6F80秒9-11秒6をマークし、0秒4先着。いい状態で復帰戦を迎えられそうだ。初の重賞挑戦は壁にはね返されたが、デビュー戦では上がり33秒9の決め手で楽々差し切ったように、切れ味は世代屈指。慣れが見込める重賞2戦目で本領発揮へ。 阪神JFは7着と善戦したミーントゥビー。大外枠で終始外々を回るロスがありながらも、最後までしっかり伸びて、上々の内容と言える。1週前追い切りは、美浦Wの併せ馬で6F86秒7-12秒0で併入。時計自体は目立つものではなかったが、追われてしっかり脚を伸ばしており、仕上がりは良好だ。2勝馬の貫禄を見せつける。 赤松賞は惜しくも2着に敗れたレイユール。出遅れて最後方待機となったが、直線外からグイグイ伸びて、勝ち馬に迫った。異父姉は22年阪神JFで2着し、桜花賞からオークスに駒を進めたシンリョクカ。早い時期から活躍する血筋で、重賞でも互角に戦えるはず。 百日草特別2着から挑むホウオウガイアだが、前走は骨っぽい牡馬が相手に堂々の立ち回り。負けて強しの内容だった。今回は牝馬限定戦で、1勝馬が大半を占める手薄な組み合わせ。通用していい。