【陸上】女子10000m競歩・柳井綾音が日本学生新でV3! 「この場で記録を出すことができてうれしい」/関西IC
◇第101回関西インカレ(5月22日~25日/京都・たけびしスタジアム京都) 関西インカレのT&Fの部最終日が行われ、競歩の男女混合リレーでパリ五輪代表に内定している柳井綾音(立命大3)が女子10000m競歩で44分21秒85の日本学生新記録をマークして3連覇を果たした。 女子10000m競歩の学生歴代10傑をチェック! 9時半スタートにも関わらず気温は25.7度まで上がり、湿度84%と蒸し暑いコンディション。その中でも柳井は昨年6月に自らが作った日本学生記録(44分27秒72)を約6秒更新し、「みんなの応援が後押ししてくれました。この場で記録を出すことができてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。 5月18日にスペインで行われた世界陸連(WA)競歩ツアー・ゴールドの第37回ラ・コルーニャ国際グランプリの女子20㎞競歩に出場し、自己ベストを1分以上縮める1時間29分44秒の日本歴代7位の好タイムをマークし15位と健闘。20日に日本に帰国したばかりで、今回のレースに臨んでいた。 「さすがに疲れはありましたが、アドレナリンが出ていたので気にならなかった。(1㎞)4分20秒ペースでどこまでいけるか確かめようと、前半から積極的にいきました。チームの総合優勝のためにも、ボーナス点(日本学生記録で20点プラス)を取れ、追い風になったならうれしい」と笑顔で話す。 スペインでも好タイムをマークしているように、「課題だった疲れてきた時の腕振りが、最後まで正確に振れるようになったこと。4分20秒で押していく際の感覚がつかめてきたことが大きいです」と好調の要因を口にする。 この後は、「少し休んで五輪に備えたい。今回以上のタイムで10㎞を2回、しっかり歩き、パリではメダル獲得が目標」ときっぱり。関西インカレでの偉業をステップに世界へと羽ばたく。
花木 雫/月刊陸上競技