独BMW、1-3月期は減益-自動車製造コスト上昇が収益性圧迫
(ブルームバーグ): ドイツの高級車メーカー、BMWが8日発表した1-3月(第1四半期)決算は、製造コストの上昇が収益性を圧迫し、減益となった。
1-3月期の自動車製造部門の利益率は8.8%に低下した。目標の範囲内だったが、アナリスト予想をわずかに下回った。同社はそれでも通期の業績見通しを据え置いた。
今回の決算は、インフレが続き中国の景気回復プロセスが長引き、欧州諸国の大半で経済成長が低調な中で自動車市場が今年も引き続き厳しい状況に見舞われる可能性を示唆してた。
一方でBMWは、1-3月期にBMWのセダン「7シリーズ」などのハイエンドモデルの納入台数が大幅に増加したと言及。また、完全電気自動車(EV)では同業のメルセデスやアウディより好調で、セダン「i4」やスポーツタイプ多目的車(SUV)「iX1」などの旺盛な需要を追い風に販売台数は28%増加した。
主力ブランドであるBMWの販売台数は、欧州では10%増加したが、主要市場である中国では4.1%減少した。
1-3月期の全体の売上高はほぼ横ばいの366億ユーロ(約6兆1100億円)。BMWのグループ全体のEBIT(利払い・税引き前利益)は約25%減少した。
原題:BMW Earnings Decline on Higher Carmaking Costs (1)(抜粋)
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Wilfried Eckl-Dorna