高島礼子「“もう還暦だわ”とか言ってる場合じゃない」50代ラストイヤーも心弾む、生涯現役の姿に感化された大先輩俳優
「本当にいいパワーをもらいました」黒柳徹子・伊東四朗の活躍に感服
──俳優さんの活躍は、それこそ40、50歳どころじゃないですよね。 「少し前に常盤貴子ちゃんと舞台『ハロルドとモード』(※)を見に行ったんです。私も2021年に出演させていただいたんですが、毎年、黒柳徹子さんが主演されている舞台で、当時黒柳さんは88歳。今年は91歳です」 ※1971年にアメリカで公開された映画の舞台化で、1977年の来日公演を観劇した黒柳徹子が2020年に日本版を実現。今年5回目の上演をした。 ──すごいですよね。 「いや、本当にすごかったです。6月に見た『熱海五郎一座』の伊東四朗さんも87歳。しっかり立たれてセリフもバンバンしゃべって、笑わせる。最高でした」 ──伊東さんは今年は主演ドラマ(NHK『老害の人』)も放送されてましたし、本当にすごいですよね。 「本当にいいパワーをもらいました。私、今年60歳なんですけど、“もう還暦だわ”とか言ってる場合じゃないなと」 ──では高島さんの場合は「女は50から」というより、女とか男とか関係なく、「人生これから!」でしょうか。 「そうですね。もうとにかく、いま楽なんですよね。人生ここから。いまとても楽しいです!」 キラキラした瞳で話す高島さん。ここ数年、ちょうど高島さんにCHANGEが起きている最中なのかもしれない。これまでもずっと第一線で活躍してきた高島さんだが、これからまた、さらに違った魅力を見せてくれるのではないだろうか。「いまが楽しい!」と笑顔を見せる姿を見て、期待が高まった。 高島礼子(たかしま・れいこ) 1964年、7月25日生まれ、神奈川県出身。’88年にCMに出演したのを契機に、テレビ時代劇『暴れん坊将軍3』で本格的に俳優デビュー。’93年、初主演映画『さまよえる脳髄』で注目を集める。その後、映画『陽炎』シリーズで主演、また『極道の妻たち』シリーズの4代目に抜てきされて代表作となる。2001年、『長崎ぶらぶら節』(2000)で第24回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。ほか主な出演作にドラマ『大奥~第一章~』(フジテレビ系)『弁護士のくず』(TBS系)、NHK放送90年大河ファンタジー『精霊の守り人』、映画『おみおくり』(2018)『祈り―幻に長崎を想う刻―』(2021)など。最新出演作に『カーリングの神様』。 〇ヘアメイク 堀 ちほ〔MARVEE〕 〇スタイリスト 村井緑 ○衣装:YOHJI YAMAMOTO ○アクセサリー:ABISTE 望月ふみ
望月ふみ