【ジャパンC】ソールオリエンス〝一瞬の切れ味〟で皐月賞以来のVへ 手塚師「人気ほどの能力差はない」
「ジャパンC・G1」(24日、東京) コース一面にモヤがかかった22日早朝。ソールオリエンスはダートの美浦E→坂路へ移動。馬場のやや内めを通り、ゆったりと4F67秒4-49秒0-15秒9で駆け上がった。手塚師は「けさは普通キャンター。変わりなく順調に来ていますし、問題はないです」と不安なしを強調した。 事前発表の馬体重は484キロ(前走比16キロ増)。パンプアップした張りのある馬体が目下の好調を伝える。「いつも輸送で10キロぐらい減るのでね。恐らく、前走時と変わらないぐらいになると思います」。前走の天皇賞・秋は前日輸送で臨んだが、今回は当日輸送を選択。心身ともに完成の域に達してきた。 枠は7枠12番に決定。データ的には内枠が有利だが「あまり気にはしていなかった。頭数もそう多くはないから」と意に介さない。指揮官はそれ以上に「流れが問題」と国際競走での展開面を重視。「どういうペースになるのか。難しい展開になったら何が来るか分からないからね」と柔軟な姿勢で勝機をうかがう。 昨年の皐月賞馬も、その後は善戦止まりで勝ち星から遠ざかっている。G1馬のプライドにかけて再び頂点を極めたい。「人気ほどの能力差はないと思う。希望を持ってレースに臨みたい」。勝負の行方は紙一重。最大の武器である“一瞬の切れ味”を発揮し、間隙を突いて混戦を断つ。