バックカントリーのリスク 外国人向け動画
注意喚起へ長野配信
県は11日から、スキー場外の斜面を滑るバックカントリースキーを楽しむ外国人観光客向けに、遭難を避けるための注意点などを解説した動画の配信を始める。スキー場外の良質なパウダースノー(粉雪)を求めるスキーヤーが増え、今年2月には北安曇郡小谷村で雪崩に巻き込まれた外国人2人が亡くなる事故が発生。魅力だけでなくリスクも併せて発信する。 【随時更新】山岳遭難 長野県内の状況一覧 動画はバックカントリー編と、非圧雪エリアを中心に紹介するスキー場編の2種類で、各5分程度。スキーガイドらへのインタビューや実際に起きた遭難・救助事例を紹介し、装備の徹底、現場の地理や天候の確認などを促す。当面は英語版を公開し、今後、中国語と韓国語にも対応する予定。県山岳総合センター(大町市)に制作を依頼し、県山岳遭難防止対策協会や県警山岳遭難救助隊、北アルプスの山岳ガイドの協力を得た。 県公式観光サイト「GoNAGANO」で公開し、注意喚起の記事も合わせて掲載する。動画につながるQRコードを載せた名刺サイズのステッカーを2万枚作り、スキー場や高速バス乗り場など、外国人観光客の目に触れやすい場所に張ってもらう。事業費は200万円で、クラウドファンディングサイトに県が本年度開設した「ガチなが」への寄付金を充てた。