[町田市]ごみ処理で生じるCO2のイチゴ栽培活用の実証試験を実施
東京都町田市(43万800人)は、㈱タクマと協定を締結し、「ごみ処理施設で生じる燃焼ガス中のCO2有効利用技術の実証試験」を共同実施している。一般廃棄物処理施設が自治体の主なCO2排出源となっていることから、一般廃棄物処理施設で発生する熱や電気とともにCO2を価値ある資源と捉えて有効活用し、2050年カーボンニュートラルの実現と地域循環共生圏の構築を目指すのがねらい。 具体的には、タクマが有する実用化技術(木質バイオマス発電所で発生する燃焼ガス中のCO2を農作物育成に直接利用するCO2供給装置)を基礎に、市実証フィールドとCO2等の資源を提供。町田市バイオエネルギーセンターから発生する燃焼ガスを調製して温室のイチゴ栽培に活用し、イチゴの育成と収穫された農作物の安全性を評価する。 生育評価と安全性評価は、大規模施設園芸の豊富な実績を有するタクマ協力企業のイオンアグリ創造㈱に、施設園芸での生産指導等のコンサルティングや農作物等の安全性評価試験における設計評価のアドバイスなどのサポートを受けながら、総合的に検証していく。実証実験は2027年3月まで実施する。 (月刊「ガバナンス」2024年2月号・DATA BANK 2024)
<株式会社ぎょうせい>