<春に駆ける’22センバツ>選手紹介/3 聖光学院・山浅龍之介捕手/只見・山内友斗捕手 /福島
◇「日本一の兵」目指し 聖光学院・山浅龍之介(やまあさ・りゅうのすけ)捕手(2年) 尊敬する人物は、戦国武将の真田幸村だ。「大きな実績が無くとも後世に名を残しているのは、人間性や人としての部分が優れていたからだと思う。彼のような『日本一の兵(つわもの)』を目指したい」と言う。 母に教わった料理も得意。中学時代は魚をさばくことに熱中していた。お造りを家族に振る舞ったこともある。寮ではもっぱら読書をして過ごす。ミステリーから切ない恋愛小説までジャンルは問わない。 昨夏の福島大会には2年生唯一のレギュラーとして出場した。連覇が13で途切れた悔しさを消化しきれずにいた時、明治生まれの哲学者・森信三の言葉に出合った。「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」。心が救われたという。 175センチ、83キロ。捕手。右投げ左打ち。 ◇小5から捕手一筋に 只見・山内友斗(やまうち・ゆうと)捕手(2年) 小学3年の時に祖父とプロ野球の巨人対中日戦を東京ドームで見て、ソフトボールを始めた。阿部慎之助(元巨人)に憧れ、小学5年から捕手一筋。現役では、聖光学院出身の佐藤都志也(千葉ロッテ)が好きという。 「捕手は周りを見て、自分が指示を出して要としてチームを引っ張っていける」。冬場の練習では、二塁送球のフットワーク強化に取り組んでいる。 実家は農家。南会津地方のブランド野菜「南郷トマト」を育てている。「そのまま食べるトマトも、ミートスパゲティも大好き」。将来は農業を継ぐのが夢で、家庭科の課題でトマトを使ったみそ汁も作った。 人気女性音楽グループ「TWICE」の曲を聞き、テンションを上げてから試合に臨むのがルーティンだ。=つづく 170センチ、77キロ。捕手。右投げ右打ち。