255ヤード飛ばす14歳の長距離砲がステップ好発進 ゴルフ歴5年・佐藤涼音が目指す“きょう超え”
<ECCレディス 初日◇9日◇北六甲カントリー倶楽部 東コース(兵庫県)◇6516ヤード・パー72> ヘビを放り投げる渋野日向子【写真】 ステップ・アップ・ツアーの「ECCレディス」が兵庫県で開幕した。初日は42歳がトップに立ったが、リーダーボードを見れば、2位には14歳のアマチュアも名を連ねた。 佐藤涼音(りの、兵庫・高砂市立竜山中3年)が6バーディ・1ボギーの「67」で回り、首位の福田侑子と3打差の好発進を決めた。ゴルフを始めたのは9歳。歴わずか5年の中学生が、ステップ制覇を目指す。 テレビのバラエティ番組に出演している女子プロを見たのがゴルフとの出会い。一度はじめれば、めきめき実力をつけていく。いまではドライバーで255ヤードをかっ飛ばすほどのパワーも備え、目標とする選手はタイガー・ウッズ(米国)と夢もでっかい。 「きょうはアイアンショットが良かったし、ショートゲームで上手くカバーもできた。ギャラリーの方々からの声援で勇気をもらえたし、スコアを伸ばせてすごく楽しく回れました」と、プロの舞台を楽しんでいる。 7月のレギュラーツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」にも出場したが、112位で予選落ち。リベンジに向けて2日目はスコアをさらに伸ばしにかかる。「あしたはきょうの自分よりもいいプレーができるように頑張りたい。今大会でベストアマを獲って、親や応援してくれている皆さんに恩返しがしたいです」と前向きな気持ちで臨む。 ちなみにステップ最年少優勝記録は2010年の「ANA PRINCESS CUP」を制した高橋恵の13歳354日。勝っても記録更新とはならないが、大きな夢を持って残り2日間を戦う。