今季苦しむ名門アヤックスが宿敵フェイエノールト戦で歴史的完敗…エールディヴィジ6点差黒星はクラブ史上初の事態に
アヤックスがフェイエノールト相手に歴史的敗戦を記録した。 7日に行われたエールディヴィジ第28節でアヤックスは敵地で宿敵フェイエノールトとの“デ・クラシケル”を迎えた。昨年9月の本拠地での一戦を0-4で落とし、何としてもこの試合で勝利が欲しいアヤックスだが、主導権を握ったのはフェイエノールト。34分にイゴール・パイシャオンがネットを揺らし、その1分後にはヤンクバ・ミンテが追加点を挙げる。前半アディショナルタイムにはダヴィド・ハンコツが得点を決めて3-0で試合を折り返す。 後半に入ってもフェイエノールトの勢いは止まらず、56分にミンテがこの日2ゴール目を決め、62分にはクインテン・ティンバーにもゴールが生まれる。66分にパイシャオンもこの日2ゴール目を挙げてフェイエノールトが6点のリード。1点でも返したいアヤックスだが、シュートをわずか1本に抑えられて、0-6で敗れた。 スコアライン以外にも、ボールポゼッション43%対57%、シュート数1本対30本と完敗を喫したアヤックスにとって、この敗戦はエールディヴィジにおけるクラブ史上最大の敗戦に。リーグ戦で6失点差での敗戦の経験はなく、1964-65シーズンに同じくフェイエノールトに4-9で敗れた一戦を上回る記録になった。公式戦において6失点差以上での敗戦は1927年4月以来となる。 また、データサイト『Opta』によると、アヤックスにとって宿敵フェイエノールトにリーグ戦で勝ち点21ポイント差を付けられたのは、一時24ポイント差の付いた1998-99シーズン以来となるようだ。 今シーズンのアヤックスは序盤から大混乱。モーリス・スタイン監督の下でシーズンをスタートさせたアヤックスだが、10月末までリーグ戦1勝のみにとどまるなど大不振に陥り、ヘドヴィヘス・マドゥーロ氏を経て、ヨン・ファント・シップ監督にチームを託した。チームは徐々に復調するも、第28節を終えてリーグ6位と、来シーズンのヨーロッパリーグ出場権獲得すら厳しい状況に追い詰められている。