うそ電話詐欺 山口県警が「警報」 被害額、既に2023年の8割超
山口県警は26日、うそ電話詐欺特別警戒警報を発令した。うそ電話詐欺と呼んで県民に警戒を呼びかける特殊詐欺の被害が「7日間で5件以上」などの発令基準を超えたためで、4月1日まで。今年の被害額は約1億4628万円(25日現在)に上り、既に昨年1年間の被害額の8割を超えるペースで増加している。 21日から25日にかけて岩国、周南、防府、長府、下関の5署管内で計6件約430万円の被害を確認した。被害者は20代~80代のいずれも女性で、電話で架空料金を請求されたり、インターネットで副業あっせんをかたったりされる手口でだまし取られていた。 県警が、うそ電話詐欺警戒警報制度に特別警戒警報を昨年1月に追加して以降、発令は3回目。生活安全企画課の田中はるえ次長は「還付金や未納料金の手続き、簡単に稼げるという話は詐欺を疑い、家族や警察に相談してほしい。非常に厳しい状況だが、全力をあげて被害防止に取り組む」としている。
中国新聞