中国初の国産大型クルーズ船、就航準備完了
【東方新報】中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都号(Adora Magic City)」に必要なすべての設備が10日に設置され、世界各国から1292人の乗組員が乗船した。メディアの報道によると、船は正式に運航会社に引き渡され、就航の準備が整った。 8年の研究開発と5年の建造期間を経て、中国初の大型クルーズ客船は11月4日に上海市で正式に命名され、引き渡された。その後、美術品やホテルのアメニティ、医療機器などの備品の設置や機能検証が開始されたと、中央広播電視総台(China Media Group、CMG)が報じた。 全乗組員の乗船、訓練、トレーニングに加え、300万点以上の物資を積み込む必要があった。中国船舶集団(CSSC)傘下の上海外高橋造船(Shanghai Waigaoqiao Shipbuilding)の大型客船の周琦(Zhou Qi)副総経理は、建造から引き渡し、フル運航に至るまで、この包括的なプロセスはシームレスに実行されたと語った。 この船は上海外高橋造船によって建造され、カーニバル・コーポレーション(Carnival Corporation)と中国船舶集団の合弁事業によるクルーズブランド、愛達郵輪(Adora Cruises)が発注した。 この船は、処女航海の試運転に向け、上海の武松口港に向け出航する。 全長323.6メートル、重量13万5500トンのこの船は、2125の客室、22のレストランとバーを備え、5246人を収容できる十分な広さを持つ。2024年1月1日に予定されている処女航海のチケットは、9月20日から販売されている。 大型クルーズ船の建造は技術的に極めて難度が高く、世界の造船業界では大型液化天然ガス(LNG)運搬船、航空母艦と合わせ「三つの宝石」と呼ばれている。「愛達・魔都号」の竣工により、国内大型クルーズ船の空白が埋まった。 中国は、ドイツ、フランス、イタリア、フィンランドに続き、大型クルーズ船を建造できる5番目の国となった。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。