【独自】取り調べ拒否『Tシャツ』 警察が『危険物』として取り上げ 「捜査に不都合な文字を危険物と扱う警察の体制は危険 憲法上問題」と弁護士指摘 逮捕から最大23日間身体拘束可能 密室での取り調べ続く日本
■「Tシャツを取り調べに着て行って、警察もあの服の文字を見て、自分が黙秘するとわかってもらったようで、黙秘をするのが心強く最後まで頑張れた」と話す人も
Tシャツは、弁護士の団体「RAIS(ライズ)(取調べ拒否を実現する会)」が作ったもので、一部の弁護士がことしから配布を始めています。 松本弁護士によると、Tシャツを着て大阪府警の取調べを受けた別の男は、「最初は、黙秘は難しかったけど、あの服を取り調べに着て行って、警察もあの服の文字を見て、自分が黙秘するとわかってもらったようで、黙秘をするのが心強く最後まで頑張れた」と話しているといいます。
■検察の取り調べ 容疑者は黙秘の意思は示したものの、結果的に取り調べに応じる
今回の事件の男もこのTシャツを着ることで、1人きりで取調を受けるのではなく、弁護士と戦っている気持ちになると、心の支えに感じていたということです。 一方、Tシャツが取り上げられた日に行われた検察の取り調べでは、男は黙秘の意思は示したものの、結果的に取り調べに応じたということです。
■「捜査機関にとって不都合な文字を危険物と扱う警察の体制こそ危険で、憲法上問題だ」
弁護人はTシャツを取り上げたことは憲法上守られている権利にも関わる問題だと指摘しています。 【松本亜土弁護士】「捜査機関にとって不都合な文字を危険物と扱う警察の体制こそ危険で、憲法上問題だ」 弁護人は大阪府警に対して、危険物に当たるという判断の撤回とTシャツの着用を可能にすることを求めています。
■「集団生活している留置者の安全な生活に影響を及ぼす恐れがある」大阪府警は今後「取り調べ拒否Tシャツ」の着用を一律で認めない方針
大阪府警は「取り調べ拒否Tシャツ」を取り上げた理由について「Tシャツに記載の内容が法律などで規定する留置施設の規律及び秩序を害するおそれがあるものと判断したため」としていて「Tシャツが他に留置されている人の目に触れたりすることで、心理的な影響を与える。示威行為につながる恐れがある。集団生活している留置者の安全な生活に影響を及ぼす恐れがある」と説明しています。 また、今後は同様のTシャツの着用を一律で認めない方針を固めたということです。
関西テレビ
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