台湾、日本の業者5社からのイチゴ輸入を1カ月停止 相次ぐ残留農薬の規定違反で
(台北中央社)日本産イチゴが残留農薬の規定違反を理由に水際検査で相次ぎ不合格になっているのを受け、衛生福利部(保健省)食品薬物管理署は9日、不合格品の主な製造元である5社を対象に、輸入を1カ月停止すると発表した。日本産イチゴに厳しい輸入制限が設けられるのは初めて。 同署は同日、日本から輸入されたイチゴ5件が新たに不合格になったと公表した。いずれも残留農薬の規定違反によるもの。今シーズン(昨年11月から今年4月まで)に入り、日本産イチゴの不合格件数は10件に上っており、検査件数(216件)のうち約4.6%を占める。 5社を対象にした輸入停止期間は12日から来月11日まで。同署は、台湾の業者に対して対象の5社のイチゴを購入しないよう呼びかけるとともに、日本側に対し、台湾に販売する商品は台湾の規定を満たすよう通知する方針を明らかにした。 日本産イチゴに残留農薬の規定違反が相次いで見つかっているのを受け、同署は昨年末、日本から輸入されるイチゴに対し、全ロット検査を4月末まで継続すると発表していた。 (沈佩瑤/編集:名切千絵)