【AJCC】好位で運べる力を評価 東大HCの本命は8歳も衰えなしのボッケリーニ
春に向けての前哨戦
今週日曜は中山競馬場でGⅡ・AJCC(アメリカジョッキークラブカップ)が行われる。重賞でも活躍しているボッケリーニ、マイネルウィルトス、カラテの8歳馬3頭に加え、アルゼンチン共和国杯3着チャックネイト、紫苑Sを制し秋華賞でも5着に入った4歳牝馬モリアーナ、昨年の中山金杯勝ち馬ラーグルフなど12頭が出走を予定している。今回も過去10年のデータから馬券戦略を検討する。 【アメリカジョッキークラブカップ2024 推奨馬】充実期に突入、安定感武器に初重賞制覇を狙う! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA)
ポジション取りが明暗を分ける
<AJCC・4角位置別成績> 1番手【1-0-1-8】勝率10.0%/連対率10.0%/複勝率20.0% 2~4番手【7-5-2-24】勝率18.4%/連対率31.6%/複勝率36.8% 5~9番手【2-4-7-37】勝率4.0%/連対率12.0%/複勝率26.0% 10番手~【0-1-0-45】勝率0.0%/連対率2.2%/複勝率2.2% AJCCはどれだけ良いポジションで直線を迎えるかが重要なレース。データを見ても、4角通過順位2桁の馬は【0-1-0-45】とほとんどが着外に敗れている。後方一辺倒の馬はヒモに入れることすらためらうデータだ。 成績がいいのは4角2~4番手【7-5-2-24】で勝率18.4%、複勝率36.8%。軸はしっかりポジションをとれる器用な馬から選びたい。このうち3角も2~4番手だと【3-3-2-18】複勝率30.8%なのに対し、5~9番手なら【4-1-0-3】で勝率50.0%、単勝回収率313%と驚異的な数字になる。道中は好位の一列後ろに控え、3~4角でロングスパートをかけた馬がそのまま前を飲み込むケースが多い。 一方、4角5~9番手だった馬は2着、3着までのケースが多くなっている。ただしノーチャンスとまでは言えず、やはりロングスパートをかけて長くいい脚を使える馬なら可能性がある。実際、22年の勝ち馬キングオブコージは3角12番手から4角8番手へ徐々に位置を押し上げていき、そのまま外から差し切った。ただこれはラスト5F~2F目にかけて11秒台が続き、ややタフな流れになったことも大きい。中団から差し切るにはある程度展開の助けもいる。当日の馬場傾向なども加味して考えたい。