「息子の命を奪った責任を問いたい」としています。２年前那覇市の認可外保育園で生後３ヶ月の男の子が死亡した問題を巡り男の子の両親が３０日、園や那覇市、国などを相手取り提訴しました。 おととし７月、当時、那覇市にあった認可外保育園で一時預かりされていた生後３か月の男の子が心肺停止となり救急搬送後に死亡しました。 男の子が亡くなって２年となったきょう両親が園や那覇市、国を相手取り訴訟を提起しました。 訴状によりますと保育園は男の子をベッドにうつ伏せで寝かせ睡眠中の顔色や呼吸の確認をせず体調の異変に気付いてからもすぐに救急車を呼ばないなど安全への配慮を怠ったとしています。 また、那覇市に対しては園の利用者から苦情や相談が寄せられ問題を認識していたにも関わらず、特別立ち入り調査などを行わず必要な措置を講じなかったとし、国も安心、安全な保育を実施する義務があるとしています。 両親は国家賠償法に基づき園や那覇市、国に対しおよそ１億円の損害賠償を求めています。 両親は弁護士を通じ「認可外保育園で安心安全な保育が行われていさえいれば息子の命が奪われることはなかった。命を奪ったことの責任をしっかり問いたい。この裁判はすべての子どもたちのための裁判でもあります。」とコメントしています。 この事案を巡っては専門家で作る市の検証委員会が「施設運営や行政の対応など保育の安全が守られなかった事が幼い命を失うという重大な結果に繋がった」との報告書を提出しています。