「ヴェルディに何しに来たんだと思われても…」不退転の覚悟で臨み、有言実行のJ1昇格。熱血漢・城福浩、ここにあり!
「16年は想像がつかない長さ、重さ」
2023年12月2日に開催された昇格プレーオフ決勝を制した東京V。清水の圧力に苦しみ、後半に先制されながらも土壇場で追いつき、J1昇格という勲章を手にした。 【PHOTO】16年ぶりのJ1昇格!国立で選手を後押しし続けた東京ヴェルディサポーターを特集!(Part1) 清水戦後、会見に臨んだ城福監督は「まず多くのサポーターと昇格の喜びを分かち合えてよかった」とコメント。そして「16年ぶりというのは自分には想像がつかない」と言葉を続けた。 「16年は想像がつかない長さ、重さで、そこの間に味わった悔しさは自分には分からないです。自分の経歴を考えたら、ヴェルディに何しに来たんだと思われても仕方ない状況でした。絶対にこのチームを上げる覚悟で来ました」 かつてFC東京を率いていたことが「自分の経歴を考えたら」という発言になったのだろう。そうしたプレッシャーを感じつつ、覚悟を決めて仕事に取り組んだ城福監督の精神力は凄まじいものだったに違いない。 「決して選手層は厚くない、経験豊富な選手たちがいるわけではない。でも、チーム一丸になって毎日良い練習、良い準備をして、本当に今回のメンバー選考は苦しみました。それぐらいみんな目を輝かせて練習して、それが(清水戦で)追いつけた要因だったと思います」 不退転の覚悟で臨み、有言実行のJ1昇格。熱血漢・城福浩、ここにあり、である。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)